(2009年3月11日Amebaブログより)

弁護士の仕事は顧客に喜ばれ評価されてなんぼです。

ただ、裁判官、検察官、弁護士という法曹資格者、言わば司法のプロに仕事で評価されることには、また別の喜びがあります。

専門家としての求道心につながっているからか、最上志向を満たすからか、仲間に認められる嬉しさからか、分かりませんが、なんとなく、自分と依頼者の関係だけでは認識されようのない仕事の完成度をプロに承認される喜び、あるいは弁護士として自分がどれくらいの位置にいるかという自分だけではわかりようのないありがたい情報をもらえる嬉しさというか安心感が一番大きいのかなあと思います。食べ物屋さんでも、料理人に美味しいと言われて常連になってもらえる、というのは同じように嬉しいんではないでしょうか。こういう評価に触れるとなんとなくジワっと胸の底があたたかくなります。

被疑者弁護で訳あって無償でせざるを得なかった件で、泉南に勾留されている被疑者にまめに接見しつつ、京都まで2度出向いて被害者複数名と先払いの示談を成立させたとき、かなり徒労感もありましたが、起訴猶予のうえに、検察官から「ええ仕事しまんなあ」と言う言葉をもらったことで、救われました。

実は最近、とあるルートから、3年ほど前に一度だけあたった経験豊富な刑事裁判官が、私のことを「あやつはなかなかやりよるわい」と言っていたという話を聞いて、私がその裁判官を密かに尊敬していただけに、無茶苦茶嬉しく感じました。

与えられた時間の中でできうる限り取り組み、仕事に手を抜いたことはこれまでにありませんが、弁護士として自分がきちんとやれているか、プロから評価を受けると、自分がある程度やれていることに安堵するとともに、もっと上を目指そうと気合いが入ります。

今後もバリバリやりたいと思いを新たに致しました。